ことを承ると、それはそれはがっかりして、葉つきの実を四つと、葉のないのを四つとを、天皇のおそばにお仕え申していた兄媛《えひめ》にさしあげたうえ、あとの四つずつを天皇のお墓にお供え申しました。そして泣《な》き泣き大声を張りあげて、
「ご覧《らん》くださいまし。このとおりおおせの実を取ってまいりました。どうぞご覧くださいまし」とそのたちばなを両手にさしあげて、繰《く》りかえし繰りかえし、いつまでもそのお墓の前で叫び続けて、とうとうそれなり叫び死にに死んでしまいました。
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 白い鳥

       一

 第十二代|景行天皇《けいこうてんのう》は、お身の丈《たけ》が一|丈《じょう》二|寸《すん》、おひざから下が四|尺《しゃく》一寸もおありになるほどの、偉大なお体格でいらっしゃいました。それからお子さまも、すべてで八十人もお生まれになりました。
 天皇はその中で、後におあとをお継《つ》ぎになった若帯日子命《わかたらしひこのみこと》と、小碓命《おうすのみこと》とおっしゃる皇子《おうじ》と、ほかにもう一方《ひとかた》とだけをおそばにお止めになり、あとの七十七人の方々《かたがた》をこと
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