お面《めん》を
わかい男が待ち受けて、
青髯の、銀のナイフが待ち受けて、
※[#「目+匡」、第3水準1−88−81、28−8]《まぶた》、※[#「目+匡」、第3水準1−88−81、28−8]、薄う瞑《つぶ》つた※[#「目+匡」、第3水準1−88−81、28−8]を突いて、きゆつ[#「きゆつ」に傍点]と抉《え》ぐつて兩眼《りやうがん》あける。
晝の日なかにいそがしく、
いそがしく。

長崎の、長崎の
人形つくりはおそろしや。
色硝子…………黄色い光線《ひすぢ》の射すなかで
肥滿女《ふとつちよ》の囘々《フイフイ》教徒《きようと》の紅頭巾《あかづきん》、唖か、聾《つんぼ》か、にべもなく
そこらここらと撰んで分けて撮《つま》む眼玉は何々ぞ。
青と黒、金と鳶色、魚眼《うをめ》の硝子が百ばかり。

その眼玉も空虚《うつろ》の眼玉、
ちよいとつまんで※[#「目+匡」、第3水準1−88−81、30−2]へ當てて
面《おもて》よく見て、後《うしろ》をつけて、合はぬ眼玉はちよと彈《はぢ》き、
ちよと彈《はじ》き
箝《は》めた、箝めたよ、兩眼《りやうがん》箝《は》めた…………
露西亞《ロシヤ》の女郎衆が、女
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