思ひ出 抒情小曲集
北原白秋
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)苅麥《かりむぎ》
|:ルビの付いていない漢字とルビの付く漢字の境の記号
(例)色|變《か》えて
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、底本のページと行数)
(例)※芙藍[#「さんずい+自」、第3水準1−86−66、X1−1]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)おり/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
思ひ出 抒情小曲集
[#改丁]
この小さき抒情小曲集をそのかみのあえかなりしわが母上と、愛弟 Tinka John に贈る。
Tonka John.
[#改丁]
わが生ひたち
…………時は逝く、何時しらず柔らかに影してぞゆく、
時は逝く、赤き蒸汽の船腹の過ぎゆくごとく。
(過ぎし日第二十)
1
時は過ぎた。さうして温かい苅麥《かりむぎ》のほめきに、赤い首《くび》
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