つて、
さもさもうれしさうに、かなしさうに。
日の光に顫へながら、
今日《けふ》も今日《けふ》も鳴いてゐる。
『棄兒《すてご》の棄兒の TONKA JOHN
眞實《ほんと》のお母《つか》さんが、外《ほか》にある。』
註 わが幼き時の恐ろしき疑問のひとつは、わが母は眞にわが母なりやといふにありき。ある人は汝は池のなかより生れたりと云ひ、ある人は紅き果の熟る木の枝に籠とともに下げられて泣きてゐたりしなど眞しやかに語りきかしぬ。小さき頭惱のこれが爲めに少なからず脅かされしこと今に忘れず。[#この註、2行目以降は3字下げ]
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TONKA JOHN の悲哀
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春のめざめ
JOHN, JOHN,TONKA JOHN,
*油屋のJOHN,酒屋のJOHN,古問屋《ふつどいや》のJOHN,
我儘で派美《はで》好きな YOKARAKA JOHN
“SORI−BATTEN!”
南風《はえ》が吹けば菜の花畑のあかるい空に、
眞赤《まつか》な眞赤な朱《しゆ》のやうな MEN [#「MEN」に「*」の著者註]が
大きな朱の凧《たこ》が自家《うち》から揚る。
“SORI−
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