BATTEN!”
麹室《かうじむろ》の長い冬のむしあつさ、
そのなかに黒い小猫を抱いて忍び込み、
皆《みんな》して骨牌《トランプ》をひく、黄色い女王《クイン》の感じ。
“SORI−BATTEN!”
女の子とも、飛んだり跳《は》ねたり、遊びまはり、
今度《こんど》は熱病のやうに讀み耽る、
ああ、ああ、舶來のリイダアの新らしい版畫《はんぐわ》の手|觸《さは》り。
“SORI−BATTEN!”
夏の日が酒倉の冷《つめ》たい白壁に照りつけ、
ちゆうまえんだ[#「ちゆうまえんだ」に傍点]に天鵞絨葵《びらうどあふひ》の咲く
六月が來た、くちなはが堀《ほり》をはしる。
“SORI−BATTEN!”
秋のお祭がすみ、立ってゆく博多|二〇加《にわか》のあとから
戰《いくさ》のやうな酒つくりがはじまる、
金色《きんいろ》の口あたりのよい日本酒《につぽんしゆ》。
“SORI−BATTEN!”
TONKA JOHN の不思議な本能の世界が
魔法と、長崎と、和蘭陀の風景に
思ふさま張りつめる…………食慾が躍る。
“SORI−BATTEN!”
父上、母上、さうして小さい JOHN と GONSYAN.
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