理石は
二十四、泣かまほしさにわれひとり
二十五、柔かきかかる日の
二十六、蝉も鳴くひと日ひねもす
二十七、そを思へばほのかにゆかし
二十八、あはれあはれすみれの花よ
二十九、青梅に金の日光り
三十、 あはれさはうち鄙びたる
三十一、いまもなほワグネルの調に
三十二、わが友は
三十三、あはれ去年病みて失せにし
三十四、あああはれ青にぶき救世軍の
三十五、縁日の見世ものの
三十六、鄙びたる鋭き呼子
三十七、あはれあはれ色青き幻燈を
三十八、瓦斯の火のひそかにも
三十九、忘れたる忘れたるにはあらねども
四十、 つねのごと街をながめて
四十一、かかるかなしき手つきして
四十二、あかき果は草に落ち
四十三、葬式の歸途にか
四十四、顏のいろ蒼ざめて
四十五、長き日の光に倦みて
四十六、かなしかりにし昨日さへ
四十七、廢れたる園のみどりに
四十八、なにゆゑに汝は泣く
四十九、あはれ人妻
五十、 いかにせむ
五十一、色あかき三日月
五十二、柔らかなる日ざしに
五十三、われは怖る
五十四、いそがしき葬儀屋のとなり
五十五、明日こそは面も紅めず
五十六、色あかきデカメロンの
五十七、あはれ鐵雄
五十八、ほの青く色ある硝子
五十九、薄青き齒科醫の屋に
六十、 あはれあはれ灰色の線路にそひ
六十一、新詩社にありしそのかみ
過ぎし日
※[#「さんずい+自」、第3水準1−86−66、LIV−12]芙藍
銀笛
凾
陰影
淡い粉雪
穀倉のほめき
初戀
泣きにしは
薊の花
カステラ
散歩
隣の屋根
見果てぬ夢
高機
歌ひ時計
朝の水面
青いソフトに
意氣なホテルの
霜
時は逝く
おもひで
紅き實
車上
身熱
梨
鷄頭
椎の花
男の顏
水ヒアシンス
鵞鳥と桃
胡瓜
源平將棊
朝
人生
青き甕
赤足袋
挨拶
あかき林檎
恐怖
乳母の墓
生の芽生
石竹の思ひ出
幽靈
願人坊
あかんぼ
ロンドン
接吻
汽車のにほひ
どんぐり
赤い木太刀
糸車
水面
毛蟲
かりそめのなやみ
道ぐさ
螢
青いとんぼ
猫
おたまじやくし
銀のやんま
にくしみ
白粉花
水蟲の列
いさかひのあ
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