》の臍《ほぞ》は
汝《な》が肌の百合に染めてむ。
よし、さあれ、汝《な》が父に、
よし、さあれ、汝《な》が母に、
ただ秘《ひ》めよ、ただ守れ、斎《いつ》き死ぬまで、
虐《しひたげ》の罪の鞭《しもと》はさもあらばあれ、
ああただ秘《ひ》めよ、御《み》くるす[#「くるす」に傍点]の愛《あい》の徴《しるし》を。
さならずば
わが家《いへ》の
わが家《いへ》の可愛《かあ》ゆき鴿《はと》を
その雛《ひな》を
汝《なれ》せちに恋ふとしならば、
いでや子よ、
逃《のが》れよ、早も邪宗門《じやしゆうもん》外道《げだう》の教《をしへ》
かくてまた遠き祖《おや》より伝《つた》ヘこし秘密《ひみつ》の聖磔《くるす》
とく柱より取りいでよ。もし、さならずば
もろもろの麝香《じやかう》のふくろ、
桂枝《けいし》、はた、没薬《もつやく》、蘆薈《ろくわい》
および乳《ちち》、島の無花果《いちじゆく》、
如何に世のにほひを積むも、――
さならずば、
もしさならずば――
汝《なれ》いかに陳《ちん》じ泣くとも、あるは、また
護摩《ごま》※[#「火+主」、第3水準1−87−40]《た》き修し、伴天連《ばてれん》の救
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