邪宗門
北原白秋

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)曲節《メロデア》の

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)火|点《とも》る

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#濁点付き片仮名ヰ、1−7−83]オロンの

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)あか/\

〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)河に臨める 〔Cafe'〕 の、
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
−−

 父上に献ぐ

父上、父上ははじめ望み給はざりしかども、児は遂にその生れたるところにあこがれて、わかき日をかくは歌ひつづけ候ひぬ。もはやもはや咎め給はざるべし。
[#改ページ]

  邪宗門扉銘

ここ過ぎて曲節《メロデア》の悩みのむれに、
ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、
ここ過ぎて神経のにがき魔睡に。
[#改ページ]

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