ために使《つか》つたのであるか、確《たし》かにはわかりませんが、この巨石《きよせき》を昔《むかし》の人《ひと》が神《かみ》として崇拜《すうはい》したものであるか、または尊《たつと》い場所《ばしよ》の目標《もくひよう》としたものであらうと想像《そう/″\》するより外《ほか》はありません。私《わたし》は先頃《さきごろ》フランスの西海岸《にしかいがん》にあるカルナックといふ所《ところ》の大《おほ》きい立《た》て石《いし》を見《み》に行《い》つたのでありますが、今《いま》は三《みつ》つにをれて地上《ちじよう》に倒《たふ》れてゐます。元《もと》は直立《ちよくりつ》してゐたもので、高《たか》さは七八十尺《しちはちじつしやく》もあつたものですが、二百年程前《にひやくねんほどまへ》に雷《かみなり》が落《お》ちたゝめに折《を》れたのだといふことでありました。カルナックの立《た》て石《いし》より小《ちひ》さいものは、フランスに數限《かずかぎ》りなくありますが、變《かは》つて面白《おもしろ》いのは行列石《ぎようれつせき》(ありにゅまん)とでも稱《しよう》するもので、六七尺《ろくしちしやく》から十二三尺《じゆ
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