の家《いへ》に住《す》んで、穢《きたな》い塵埃《じんあい》をあたりにすてると不潔《ふけつ》なばかりでなく、いろ/\の病氣《びようき》に罹《かゝ》ることを實驗《じつけん》して、不潔物《ふけつぶつ》を水《みづ》にすて清潔《せいけつ》な生活《せいかつ》をするといふ意味《いみ》もあつたかと思《おも》はれます。もちろんこの小屋《こや》は燒《や》けたり壞《こわ》れたりして、今日《こんにち》まったく殘《のこ》つてをりませんが、その土臺《どだい》の杙《くひ》だけが水《みづ》の中《なか》に遺《のこ》つてゐるのです。今《いま》から數十年前《すうじゆうねんぜん》のある年《とし》、スヰスの國《くに》のチュウリッヒ湖《こ》の水《みづ》が今《いま》までになく減《へ》つて底《そこ》が現《あらは》れました。その底《そこ》に棒杙《ぼうぐひ》が一萬本《いちまんぼん》もにょき/\と立《た》つてゐるのをケラーといふ學者《がくしや》が發見《はつけん》しまして、だん/″\研究《けんきゆう》した結果《けつか》、これが昔《むかし》の人《ひと》の湖上住居《こじようじゆうきよ》の跡《あと》であることがわかりました。その證據《しようこ》に
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