《ちようさ》した結果《けつか》、すてゝあるそれらの貝殼《かひがら》は、みな成熟《せいじゆく》した貝《かひ》ばかりで、未成熟《みせいじゆく》のものがなく、また二枚貝《にまいがひ》の一方《いつぽう》だけのものが多《おほ》いことなどがわかりました。もしも自然《しぜん》に貝殼《かひがら》がつもつたものとすれば、そのうちには、きっと食《た》べられない幼《をさ》ない貝《かひ》も交《まじ》つてゐなければならないはずだのに、大《おほ》きい熟《じゆく》した貝《かひ》ばかりであり、また貝殼《かひがら》の一方《いつぽう》しかないといふことは、自然《しぜん》にたまつたものでなく、昔《むかし》の人《ひと》が食《く》つて殼《から》をすてたものであるといふほかはないのです。なほこの貝塚《かひづか》は、ヨーロッパの海岸地方《かいがんちほう》ばかりでなく、アメリカその他《た》世界各國《せかいかつこく》にあります。日本《につぽん》にも多《おほ》くありますが、日本《につぽん》の貝塚《かひづか》については、後《のち》にお話《はな》しいたしませう。
[#「第二十七圖 現代水上住居」のキャプション付きの図(fig18371_28
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