しゆ/″\》のものがありまして、中《なか》には牙《きば》や骨《ほね》の上《うへ》に動物《どうぶつ》の形《かたち》や人間《にんげん》の形《かたち》を彫刻《ちようこく》したものなどがあります。(第二十二圖《だいにじゆうにず》)これには前《まへ》の時代《じだい》には見《み》られなかつた品物《しなもの》です。そこに、大《おほ》きな平《ひら》たい骨《ほね》のようなものゝ上《うへ》に、象《ぞう》の形《かたち》が彫刻《ちようこく》してあるのを見《み》るでせう。(第二十三圖《だいにじゆうさんず》)これは長《なが》い毛《け》の生《は》えた象《ぞう》であることはすぐ氣《き》づくのでありまして、今日《こんにち》の象《ぞう》とは違《ちが》つて、昔《むかし》シベリアなどに棲《す》んでゐたまんもす[#「まんもす」に傍点]といふ大象《たいぞう》の形《かたち》を現《あらは》したものであります。そのまんもす[#「まんもす」に傍点]の形《かたち》をまんもす[#「まんもす」に傍点]の牙《きば》の上《うへ》に彫《ほ》つたもので、これは珍《めづら》しい品《しな》であります。こゝにあるのはその模造品《もぞうひん》であつて、現物《
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