ぶぶん》を細《こま》かく打《う》ちわつてあるのが氣《き》につくでせう。薄《うす》く平《ひら》たいもの、先《さき》が鋭利《えいり》に尖《とが》つたものなども出來《でき》てきたのです。これをムスチェー期《き》のものといつてゐます。なほ次《つ》ぎ|々々《/\》に陳列《ちんれつ》してあるように、石器《せつき》には非常《ひじよう》に精巧《せいこう》なソリュートレ期《き》のもの、また少《すこ》し簡單《かんたん》で要領《ようりよう》のよく出來《でき》てあるマデレエン期《き》といふふうにだん/\變化《へんか》して來《き》てゐることがわかります。(第二十一圖《だいにじゆういちず》左中《ひだりなか》及《およ》び右下《みぎした》)ところがこのマデレエン期《き》になりますと、石器《せつき》はあまり進歩《しんぽ》したように見《み》えないけれども、この時代《じだい》にはひつて新《あたら》しく盛《さか》んに出《で》て來《き》たものは、動物《どうぶつ》の骨《ほね》だとか、角《つの》だとかで造《つく》つた品物《しなもの》であります。そこに竝《なら》べてあるような骨製《こつせい》の先《さき》の尖《とが》つたものや、種々《
前へ 次へ
全290ページ中68ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング