は、今日《こんにち》から百年《ひやくねん》ばかり以前《いぜん》に生《い》きてゐた、デンマルクの學者《がくしや》トムゼンであります。またその弟子《でし》のワルセイが、先生《せんせい》の説《せつ》を事實《じじつ》によつてだん/\證明《しようめい》して行《い》つたのでありますが、どうしてこの北歐《ほくおう》の一小國《いちしようこく》の學者《がくしや》が、かような説《せつ》を出《だ》すに至《いた》つたかといふのに、北《きた》ヨーロッパ諸國《しよこく》には石《いし》の時代《じだい》、青銅《せいどう》の時代《じだい》が、他《た》の地方《ちほう》より長《なが》くつゞいてゐたゝめに、その頃《ころ》の遺物《いぶつ》が多《おほ》く存《そん》してゐたといふのが、その理由《りゆう》の一《ひと》つであります。その後《のち》に至《いた》つて、この三時代《さんじだい》を更《さら》に細《こま》かくわける學者《がくしや》が出《で》て來《き》ました。それはイギリスのラボックといふ人《ひと》で、石器時代《せつきじだい》をば舊石器時代《きゆうせつきじだい》と新石器時代《しんせつきじだい》の二《ふた》つにわけることになりました
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