以外《てついがい》にあるみにゅーむ[#「あるみにゅーむ」に傍点]その他《ほか》いろ/\の金屬《きんぞく》が發見《はつけん》されてまゐりましたが、やはり鐵《てつ》が切《き》れものや、何《なに》かに一番《いちばん》多《おほ》く使《つか》はれてゐるので、廣《ひろ》い意味《いみ》においては、今日《こんにち》も鐵器時代《てつきじだい》に屬《ぞく》するといふほかはありません。
[#「第二十圖 トムゼン氏」のキャプション付きの図(fig18371_21.png)入る]
 かように人類《じんるい》が石《いし》から銅《どう》、あるひは青銅《せいどう》をへて、次《つ》ぎに鐵《てつ》をもつて刃物《はもの》をつくる時代《じだい》となりました。この三《みつ》つの時代《じだい》を考古學者《こうこがくしや》は、文化《ぶんか》の三時代《さんじだい》、あるひは文化《ぶんか》の三《みつ》つの階段《かいだん》と名《な》づけるのであります。しかしこの三《みつ》つの階段《かいだん》は、あらゆる人類《じんるい》が必《かなら》ずこの順序《じゆんじよ》でもつて通過《つうか》するものではありません。ある場合《ばあひ》には、石《いし》の
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