うぜん》に岩石《がんせき》の間《あひだ》にある金《きん》だとか銅《どう》だとかのような金屬《きんぞく》を發見《はつけん》して、こんどはその金屬《きんぞく》をもつて器物《きぶつ》を造《つく》るようになりましたが、これは石《いし》や骨《ほね》の器物《きぶつ》に比《くら》べると、非常《ひじよう》につごうの良《よ》いことを知《し》り、まづはじめにはたゞの銅《どう》を使《つか》ふようになつたのであります。ところがたゞの銅《どう》では柔《やはら》かすぎ、鑄造《ちゆうぞう》もむつかしいので、銅《どう》に錫《すゞ》をまぜて青銅《せいどう》といふ金屬《きんぞく》を作《つく》り、これを器物《きぶつ》の材料《ざいりよう》としてゐた時代《じだい》がありました。この時代《じだい》を青銅時代《せいどうじだい》あるひは青銅器時代《せいどうきじだい》と稱《しよう》するのであります。そののち遂《つひ》に鐵《てつ》が廣《ひろ》く器物《きぶつ》に使用《しよう》される時代《じだい》となつたのでありますが、その時代《じだい》を鐵《てつ》の時代《じだい》、あるひは鐵器時代《てつきじだい》といふのです。今日《こんにち》においては鐵
前へ
次へ
全290ページ中59ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング