ほ》つて蟲《むし》をとつたり、あるひは木《き》の實《み》をわつて食《く》ふといふような生活《せいかつ》をしてゐたのでありませう。ところがだん/\進歩《しんぽ》するに從《したが》つて石塊《いしころ》に多少《たしよう》の細工《さいく》を加《くは》へ、手《て》に握《にぎ》つて物《もの》を打《う》ち壞《こわ》すに便利《べんり》な形《かたち》にこしらへるようになりました。更《さら》にまたその石《いし》を磨《みが》いて美《うつく》しい形《かたち》の器物《きぶつ》を造《つく》るようになり、あるひは自分《じぶん》の食《く》つた動物《どうぶつ》の骨《ほね》に細工《さいく》を加《くは》へて、それを道具《どうぐ》にしたりしたのでありますが、とにかく主《しゆ》として石《いし》で造《つく》つた器物《きぶつ》を使用《しよう》した時代《じだい》が長《なが》らくつゞいたのです。それをわれ/\は石《いし》の時代《じだい》、あるひは石器時代《せつきじだい》と呼《よ》んでをります。
[#「第十九圖 クロマニヨン人想像圖」のキャプション付きの図(fig18371_20.png)入る]
ところが人類《じんるい》はまた偶然《ぐ
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