に用《もち》ひたものでありませう。また今日《こんにち》の下駄《げた》によく似《に》て鼻緒《はなを》の前《まへ》の孔《あな》が右足《みぎあし》は左《ひだり》に、左足《ひだりあし》は右《みぎ》にかたよつて出來《でき》た石《いし》の下駄《げた》が出《で》て來《く》ることがあります。これも平生《へいぜい》は木《き》の下駄《げた》をはいたものでありませうが、この時分《じぶん》の人《ひと》は多《おほ》くは草履《ぞうり》や草鞋《わらぢ》のほかに皮《かは》で作《つく》つた靴《くつ》を履《は》き、またこんな形《かたち》の下駄《げた》を雨《あめ》ふりなどには履《は》いてゐたことがわかります。さうすると私共《わたしども》の下駄《げた》はずいぶん古《ふる》くからあることがわかつて、なんと面白《おもしろ》いではありませんか。また同《おな》じような石《いし》で作《つく》つた品物《しなもの》に鍬《くは》の形《かたち》をしたものや、腕輪《うでわ》の形《かたち》をしたものなどが出《で》て來《き》ますが、この中《なか》には果《はた》して何《なに》に使《つか》はれたものか、よくわからないものも多《おほ》くあるのです。(第七
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