町《まち》や村《むら》にある博物館《はくぶつかん》を一《ひと》つ/\數《かぞ》へ擧《あ》ぐるならば數百《すうひやく》にも達《たつ》するくらゐであります。しかもロンドン以外《いがい》の町《まち》にもわが東京《とうきよう》の帝室博物館《ていしつはくぶつかん》ぐらゐのものが無數《むすう》にあるのは、なんと羨《うらや》ましい[#「羨《うらや》ましい」は底本では「羨《うら》ましい」]ことではありませんか。

      (ロ) フランス、ドイツその他《た》の博物館《はくぶつかん》

 フランスの都《みやこ》パリにも、またロンドンに劣《おと》らないほどの大《おほ》きな博物館《はくぶつかん》があります。それはルーヴル博物館《はくぶつかん》です。こゝには古代《こだい》の美術《びじゆつ》や歴史《れきし》に關《かん》する物《もの》が陳列《ちんれつ》されてありますが、中《なか》でもギリシヤの彫刻《ちようこく》だとか、アッシリアやエヂプトなどの古《ふる》い品物《しなもの》では世界《せかい》に比類《ひるい》のない程《ほど》の立派《りつぱ》なものが集《あつ》められ、陳列品《ちんれつひん》の價値《かち》ある點《てん
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