《かゞみ》でありまして、その裏面《りめん》、顏《かほ》を寫《うつ》す面《めん》の反對面《はんたいめん》には、たいてい圓《まる》い鈕《じゆう》があつて、その周圍《しゆうい》にはいろ/\の模樣《もよう》が刻《きざ》まれてゐます。時代《じだい》が變《かは》るに從《したが》つてこの紋樣《もんよう》もだん/\變《かは》つて行《ゆ》くのでありますが、漢《かん》の時代《じだい》の鏡《かゞみ》には、曲線《きよくせん》や直線《ちよくせん》をあつめた模樣《もよう》や、寫生的《しやせいてき》でない動物《どうぶつ》の形《かたち》などが現《あらは》れてをります。そこに竝《なら》べてある鏡《かゞみ》を御覽《ごらん》になればよくわかりますが、かような模樣《もよう》をつけた支那《しな》の鏡《かゞみ》は非常《ひじよう》によく出來《でき》てゐますのに、その頃《ころ》日本《につぽん》で出來《でき》た鏡《かゞみ》はまだ作《つく》り方《かた》が拙《まづ》いので、大《たい》へん見劣《みおと》りがいたします。例《たと》へば模樣《もよう》の中《なか》にある支那文字《しなもじ》でも、日本製《につぽんせい》の鏡《かゞみ》にはなんだかわか
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