ように竝《なら》べてありますので、年《とし》の若《わか》い學校《がつこう》の生徒《せいと》なども大勢《おほぜい》見物《けんぶつ》に出《で》かけます。たとへば昆蟲《こんちゆう》の標本室《ひようほんしつ》にはひつて見《み》ますと、珍《めづら》しい蝶々《ちよう/\》や甲蟲《かぶとむし》などの變《かは》つた種類《しゆるい》のものが驚《おどろ》く程《ほど》たくさんに集《あつ》めてあります。またその室《しつ》の兩側《りようがは》の壁《かべ》近《ちか》くには、幾百《いくひやく》といふ多《おほ》くの引《ひ》き出《だ》しがあつて、種類別《しゆるいべつ》に整理《せいり》した昆蟲標本《こんちゆうひようほん》でいっぱいになつてをり、誰《たれ》でも勝手《かつて》に出《だ》して見《み》ることが出來《でき》るので、自由《じゆう》に勉強《べんきよう》が出來《でき》る設備《せつび》になつてをります。そのほか大《おほ》きな動物《どうぶつ》の標本《ひようほん》には象《ぞう》や鯨《くぢら》もあり、鑛物《こうぶつ》や植物《しよくぶつ》の標本《ひようほん》もすっかり揃《そろ》つてゐることは申《まを》すまでもありません。更《さら》
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