《せきしつ》の中《なか》、死體《したい》を收《をさ》めてあつた所《ところ》、しかももっともその體《からだ》に近《ちか》いところにあるものはその人《ひと》の身《み》につけてあつた著物《きもの》と飾《かざ》り物《もの》とであります。しかし著物《きもの》はみな腐《くさ》つてしまつて殘《のこ》つてをりませんが、飾《かざ》り物《もの》の中《うち》で一番《いちばん》眼《め》に立《た》つのは、まづ勾玉《まがたま》その他《た》の玉類《たまるい》であります。これはたいてい堅《かた》い石《いし》かがらす[#「がらす」に傍点]で造《つく》つてあるので、その色《いろ》もかはらず完全《かんぜん》に保存《ほぞん》せられてをり、それで發掘《はつくつ》されたとき、誰《たれ》にでもすぐに目《め》につき發見《はつけん》されやすいのであります。
 これらの玉類《たまるい》は、もとは結《むす》びつらねて、頸《くび》から胸《むね》あるひは手頸《てくび》、脚頸《あしくび》など[#「など」は底本では「なと」]にめぐらしたものであることは、埴輪人形《はにわにんぎよう》に現《あらは》されてゐるのを見《み》てもわかります。
 さて玉類《
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