の模樣《もよう》がよくわかります。内部《ないぶ》は案外《あんがい》綺麗《きれい》でありますから、ちょっとこゝで住居《じゆうきよ》してもよいと思《おも》ふほどであります。道理《どうり》で時《とき》には乞食《こじき》などが、この石室《せきしつ》に住《す》んだりしてをります。冬《ふゆ》は暖《あたゝか》くて夏《なつ》は涼《すゞ》しいので、住居《じゆうきよ》には申《まを》し分《ぶん》がないといふことです。
[#「第六十圖 吉見[#「吉見」は底本では「横見」]百穴」のキャプション付きの図(fig18371_61.png)入る]
 また古墳《こふん》の中《なか》には横穴《よこあな》といつて、山《やま》の崖《がけ》のようなところに、横《よこ》に穴《あな》をあけたのがあります。つまり塚《つか》をこしらへるのを儉約《けんやく》して、自然《しぜん》の崖《がけ》を利用《りよう》し、たゞ部屋《へや》だけを作《つく》つたものといふことが出來《でき》ます。これはたいてい一《ひと》つところに多《おほ》くの穴《あな》が群集《ぐんしゆう》して、なかには蜂《はち》の巣《す》のようにたくさんの横穴《よこあな》が遺《のこ》つて
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