だんし》もあり婦人《ふじん》もあります。そして男子《だんし》のものには、身《み》に甲胄《かつちゆう》をつけ劍《つるぎ》を佩《は》いてゐる勇《いさ》ましい形《かたち》をしたのがあり、婦人《ふじん》の像《ぞう》には、髮《かみ》を結《むす》びたすき[#「たすき」に傍点]をかけ、何《なに》か品物《しなもの》を捧《さゝ》げてゐるようなのもあります。そして顏《かほ》には赤《あか》い紅《べに》を塗《ぬ》つたのだとか、少《すこ》し口元《くちもと》を歪《ゆが》めて悲《かな》しそうな表情《ひようじよう》をしたものもあります。いづれも至《いた》つて粗末《そまつ》な簡單《かんたん》な人形《にんぎよう》で、脚《あし》の方《ほう》はたいてい一本《いつぽん》の筒形《つゝがた》になり、足《あし》の先《さき》まで現《あらは》してあるのは稀《まれ》であります。しかし、そのうちに、なんともいへない無邪氣《むじやき》な顏《かほ》つきや樣子《ようす》をしてゐるところなど、いかにも昔《むかし》の人《ひと》の飾《かざ》り氣《け》のない心《こゝろ》が窺《うかゞ》はれるばかりでなく、當時《とうじ》の人《ひと》の風俗《ふうぞく》だとか服
前へ 次へ
全290ページ中196ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング