を》したいろ/\の形《かたち》の古墳《こふん》は、今日《こんにち》遺《のこ》つてゐるものには、たいてい松《まつ》の木《き》や他《た》の樹木《じゆもく》が生《は》え繁《しげ》つて、遠方《えんぽう》から眺《なが》めると、こんもりした森《もり》のように見《み》えるのですが、昔《むかし》はそんなに樹木《じゆもく》が生《は》えてゐたわけでなく、たいていそれらの塚《つか》の上《うへ》には、圓《まる》い磧石《かはらいし》を載《の》せて、全體《ぜんたい》を蔽《おほ》うてをつたものでありました。ちょうど今日《こんにち》、明治天皇《めいじてんのう》や大正天皇《たいしようてんのう》の御陵《ごりよう》において拜《をが》めるように、樹木《じゆもく》が生《は》えないようにしてあつたのです。それが年月《としつき》を經《へ》るに從《したが》つて石《いし》が崩《くづ》れたり、その中《なか》に木《き》の種《たね》が落《お》ちて芽《め》を出《だ》したりして、塚《つか》の上《うへ》に樹木《じゆもく》が茂《しげ》つて來《き》たのであります。もっとも墓《はか》の周圍《しゆうい》などには、昔《むかし》はおまゐりする時《とき》に、お
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