であります。これと同時《どうじ》に、日本《につぽん》は歴史《れきし》のない時代《じだい》から、少《すこ》しづゝ歴史《れきし》がわかる時代《じだい》になつて來《き》たのであります。かようにまだ歴史《れきし》が十分《じゆうぶん》に明《あきら》かではないが、ぼんやりわかつて來《き》た時代《じだい》を、われ/\は原史時代《げんしじだい》といふのであります。
 日本《につぽん》の石器時代《せつきじだい》の遺物《いぶつ》を殘《のこ》した人間《にんげん》は、どういふ人種《じんしゆ》であつたかといふことについてはいろ/\議論《ぎろん》がありますが、この原史時代《げんしじだい》にはひつて金屬《きんぞく》の器物《きぶつ》を使《つか》つてゐた人間《にんげん》になりますと、今日《こんにち》のわれ/\と同《おな》じ日本人《につぽんじん》であつたことが疑《うたが》ひないのであります。さてこの時代《じだい》の日本人《につぽんじん》の殘《のこ》した遺跡《いせき》には、どんなものがあるかと申《まを》しますと、古《ふる》くから石《いし》や煉瓦《れんが》で家屋《かおく》を造《つく》つた外國《がいこく》などでは、家屋《かおく
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