どその頃《ころ》支那《しな》に出來《でき》た古《ふる》い錢《ぜに》が、一《いつ》しょに發見《はつけん》されるからであります。その古錢《こせん》は小刀《こがたな》の形《かたち》をした刀錢《とうせん》や鍬《くは》の形《かたち》をした布泉《ふぜん》といふものでありまして、それが周《しゆう》の終《をは》り頃《ごろ》に出來《でき》た錢《ぜに》であるといふので、年代《ねんだい》が確《たしか》にきめられるのであります。日本《につぽん》には滿洲《まんしゆう》や北朝鮮《きたちようせん》よりも少《すこ》し後《おく》れて金屬《きんぞく》がはひつて來《き》たらしく思《おも》はれますが、それは今《いま》から二千年《にせんねん》ほど前《まへ》支那《しな》の王莽《おうもう》の頃《ころ》出來《でき》た貨泉《かせん》といふ錢《ぜに》が時々《とき/″\》出《で》るのでわかります。しかし金屬《きんぞく》がはひつて來《き》たからとてすぐに今《いま》までの石器《せつき》を悉《こと/″\》く捨《す》てゝ全部《ぜんぶ》金屬器《きんぞくき》を使《つか》ふようになつたのではありません。金屬《きんぞく》も最初《さいしよ》は分量《ぶんりよ
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