》には石《いし》よりも強《つよ》くてをれ易《やす》くないといふことがその特長《とくちよう》であります。それがために物《もの》を突《つ》き刺《さ》したり孔《あな》をあける錐《きり》の類《るい》、ことに毛皮《けがは》だとか織《お》り物《もの》だとかを、縫《ぬ》つたり綴《つゞ》り合《あは》せたりするためには、石《いし》の錐《きり》は堅《かた》くてもをれ易《やす》くてだめ[#「だめ」に傍点]ですから、それにはどうしても、骨《ほね》や角《つの》でつくつた錐《きり》に限《かぎ》ると思《おも》はれます。また魚《さかな》を釣《つ》る時《とき》の釣《つ》り針《ばり》だとか、魚《さかな》を突《つ》き刺《さ》す時《とき》の銛《もり》にも、骨《ほね》や角《つの》で作《つく》つたものでなければ役《やく》に立《た》たないのでありまして、常陸《ひたち》の椎塚《すいつか》といふ貝塚《かひづか》からは、鯛《たひ》の頭《あたま》の骨《ほね》に、骨《ほね》で作《つく》つた銛《もり》がさゝつたまゝ發見《はつけん》せられたのがありました。これで骨製《こつせい》の器物《きぶつ》が漁業《ぎよぎよう》に用《もち》ひられたことを證據立
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