く》しい緑色《みどりいろ》の石《いし》(硬玉《こうぎよく》)で造《つく》つたものが少《すくな》くありません。それらは當時《とうじ》支那《しな》から渡《わた》つた石材《せきざい》を取《と》り寄《よ》せて、つくつたものと思《おも》はれます。またこの美《うつく》しい楕圓形《だえんけい》の石《いし》の眞中《まんなか》に、穴《あな》のあるものなどもあります。これらはみな裝飾品《そうしよくひん》と思《おも》はれますが、果《はた》してどうして使《つか》つたものか、はっきりわかりません。かように、野蠻《やばん》な時代《じだい》でも美《うつく》しい石材《せきざい》を他《た》の地方《ちほう》から輸入《ゆにゆう》して使用《しよう》したことがあるばかりでなく、燧石《ひうちいし》だとか、黒曜石《こくようせき》のようなものでも、その地方《ちほう》に産《さん》しない場合《ばあひ》は、他《た》の地方《ちほう》からこれを輸入《ゆにゆう》して使《つか》つたのであります。私共《わたしども》は、この石《いし》の石質《せきしつ》を調《しら》べることによつて、當時《とうじ》の交通《こうつう》とか貿易《ぼうえき》の跡《あと》とかを
前へ 次へ
全290ページ中145ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング