する人《ひと》や勉強《べんきよう》する人達《ひとたち》には不便《ふべん》が多《おほ》いのですから、それよりも小《こ》じんまりとした博物館《はくぶつかん》で、内容《ないよう》の整《とゝの》つたものゝ方《ほう》がよいといふことになるのであります。ちょうど皆《みな》さんの學校《がつこう》でも、あまり大《おほ》きい學校《がつこう》はかへって勉強《べんきよう》に不便《ふべん》のことがあるのと同《おな》じです。
(ロ) 博物館《はくぶつかん》の施設《しせつ》
[#「第三圖 奈良帝室博物館」のキャプション付きの図(fig18371_04.png)入る]
博物館《はくぶつかん》は、最初《さいしよ》にも申《まを》したとほり、たゞ珍《めづら》しいものや美《うつく》しいものをたくさんに竝《なら》べるといふところではなくて、それらがあるひは年代《ねんだい》の順《じゆん》に、あるひは地方《ちほう》の別《べつ》にといふふうに、品物《しなもの》を順序《じゆんじよ》よく系統《けいとう》を立《た》てゝ竝《なら》べ、これを見《み》る人《ひと》が知識《ちしき》を廣《ひろ》め學問《がくもん》をするために作《
前へ
次へ
全290ページ中12ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング