が入《い》る、それを見《み》て廻《まは》るだけでも二日《ふつか》も三日《みつか》もかゝり、かへって不便《ふべん》になります。だから世界《せかい》のどの國《くに》でも、陳列物《ちんれつぶつ》の種類《しゆるい》によつて博物館《はくぶつかん》をわけてをります。それで大《おほ》きくわける場合《ばあひ》はたいてい前《まへ》に申《まを》した美術《びじゆつ》や歴史《れきし》に關《かん》するものを一《ひと》まとめにしたものと、博物學《はくぶつがく》に關《かん》するものを一《ひと》まとめにしたものとの二種類《にしゆるい》に區別《くべつ》するのでありまして、この二《ふた》つの博物館《はくぶつかん》がたいてい違《ちが》つた場所《ばしよ》につくられてをります。そのほか陳列品《ちんれつひん》を小《ちひ》さく區別《くべつ》した特別《とくべつ》の博物館《はくぶつかん》がたくさんあることは申《まを》すまでもありません。もちろん大《おほ》きな博物館《はくぶつかん》の建《た》て物《もの》は立派《りつぱ》であつて、その國《くに》や町《まち》の飾《かざ》り物《もの》としては結構《けつこう》でありますが、これを見物《けんぶつ》
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