》に一人《ひとり》の力《ちから》でもつて完成《かんせい》させたことを思《おも》ふときは、誰《たれ》でも熱心《ねつしん》と時間《じかん》とをもつてやりだせば、成《な》しあげることが出來《でき》ることゝ信《しん》じます。このスエーデンの北方博物館《ほつぽうはくぶつかん》とまつたく同《おな》じような博物館《はくぶつかん》が更《さら》に北《きた》の國《くに》、ノールウエのオスロにもありますし、近頃《ちかごろ》この種《しゆ》の博物館《はくぶつかん》は各國《かつこく》に設《まう》けられて來《く》る傾向《けいこう》になつてをります。
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第二、考古博物館の卷(上)
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一、考古學《こうこがく》とはどういふ學問《がくもん》ですか
(イ) 考古學《こうこがく》と考古博物館《こうこはくぶつかん》
博物館《はくぶつかん》を大別《たいべつ》すると、美術《びじゆつ》、歴史《れきし》、考古《こうこ》に關《かん》する品物《しなもの》を陳列《ちんれつ》した博物館《はくぶつかん》と、博物《はくぶつ》、理科《りか》の方面《ほうめん》の品物《しなもの》を集《あつ》めた科學博物館《かがくはくぶつかん》の二《ふた》つの種類《しゆるい》に區別《くべつ》せられることは前《まへ》にも述《の》べたとほりでありますが、これらの博物館《はくぶつかん》について一々《いち/\》詳《くは》しくお話《はな》しをすることは、この本《ほん》の紙面《しめん》が許《ゆる》さないばかりでなく、科學博物館《かがくはくぶつかん》や、美術《びじゆつ》、歴史《れきし》の博物館《はくぶつかん》に關《かん》しては、各々《おの/\》その題目《だいもく》について他《ほか》の先生方《せんせいがた》が話《はな》されることになつてをりますから、私《わたし》は第一《だいゝち》の美術《びじゆつ》、歴史《れきし》、考古《こうこ》に關《かん》する博物館《はくぶつかん》の内《うち》、たゞ考古學《こうこがく》に關《かん》する博物館《はくぶつかん》のお話《はな》しをこれからいたしませう。
いつたい考古學《こうこがく》といふ學問《がくもん》は、人間《にんげん》が世界《せかい》に現《あらは》れて以來《いらい》今日《こんにち》に至《いた》るまでの長《なが》い年月《としつき》の間《あひだ》にこの世界中《せかいじゆう》に遺《のこ》し
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