《もぞうひん》は、その孔《あな》が眞《まつ》すぐに筒形《つゝがた》にあいてゐますが、古《ふる》い勾玉《まがたま》はたいてい一方《いつぽう》あるひは兩方《りようほう》から圓錘形《えんすいけい》に近《ちか》い孔《あな》が開《ひら》いてをり、この孔《あな》のあけ工合《ぐあひ》でも、ほんとうに古《ふる》いものか、僞物《にせもの》であるかゞわかるのであります。
勾玉《まがたま》は、昔《むかし》も非常《ひじよう》に貴重《きちよう》にされたものと見《み》えて、日本《につぽん》では一《ひと》つの古墳《こふん》から餘《あま》りたくさん發見《はつけん》せられません。これに反《はん》して、わりあひにたくさん出《で》てくるのは管玉《くだたま》といふ玉《たま》です。これは管《くだ》の形《かたち》をした筒形《つゝがた》の玉《たま》でありまして、その長《なが》さは一寸前後《いつすんぜんご》のものが普通《ふつう》です。石《いし》はみな出雲《いづも》から出《で》る碧玉《へきぎよく》で造《つく》つてあります。昔《むかし》は管玉《くだたま》のことをたか[#「たか」に傍点]玉《だま》といつたのですが、それは竹玉《たけだま》といふ意味《いみ》であつて、この青《あを》い碧玉《へきぎよく》を用《もち》ひたのは、ちょうど青竹《あをだけ》を切《き》つて使《つか》つたのをまねたからだといはれてをります。なほ管玉《くだたま》の中《うち》でごく古《ふる》いものには、非常《ひじよう》に細《ほそ》くて、直徑《ちよくけい》が一分前後《いちぶぜんご》のものが多《おほ》いのでありますが、時代《じだい》がやゝ降《くだ》りますと、だん/\太《ふと》くなつてまゐります。
管玉《くだたま》の次《つ》ぎにたくさん出《で》るものに、切《き》り子《こ》玉《だま》といふのがあります。これはほとんどみな水晶《すいしよう》で造《つく》つてありまして、六角《ろつかく》あるひは八角《はつかく》の方錘形《ほうすいけい》を、底《そこ》の方《ほう》で二《ふた》つつないだ恰好《かつこう》になつてをります。その他《ほか》の玉類《たまるい》には棗玉《なつめだま》、丸玉《まるだま》、平玉《ひらだま》、小玉《こだま》など、いろ/\の種類《しゆるい》がありますが、これらの小《ちひ》さい玉《たま》は多《おほ》く紺色《こんいろ》、あるひは緑色《みどりいろ》のがらす[#「が
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