るのであります。皆《みな》さん、こゝにある銅劍《どうけん》や銅鉾《どうほこ》や銅鐸《どうたく》などを一巡《いちじゆん》御覽《ごらん》になつたら、次《つ》ぎの室《しつ》に行《ゆ》くことにいたしませう。
[#「第四十九圖 日本及び朝鮮石劍」のキャプション付きの図(fig18371_51.png)入る]
[#改ページ]
二、日本原史時代室《につぽんげんしじだいしつ》
(イ) 日本《につぽん》の古墳《こふん》
石《いし》の器物《きぶつ》ばかりを使《つか》つてゐた石器時代《せつきじだい》から、次《つ》ぎには少《すこ》しづゝ金屬《きんぞく》の器物《きぶつ》を用《もち》ひた時期《じき》を過《す》ぎて、日本《につぽん》も遂《つひ》に金屬《きんぞく》の利器《りき》を主《おも》に使用《しよう》するいはゆる金屬時代《きんぞくじだい》にはひりました。そしてその金屬《きんぞく》は前《まへ》にも申《まを》したとほり、青銅《せいどう》だけを使用《しよう》した時代《じだい》は極《きは》めて短《みじか》く、あるひはほとんどないくらゐで、すぐに鐵《てつ》を使《つか》ふ時代《じだい》になつたのであります。これと同時《どうじ》に、日本《につぽん》は歴史《れきし》のない時代《じだい》から、少《すこ》しづゝ歴史《れきし》がわかる時代《じだい》になつて來《き》たのであります。かようにまだ歴史《れきし》が十分《じゆうぶん》に明《あきら》かではないが、ぼんやりわかつて來《き》た時代《じだい》を、われ/\は原史時代《げんしじだい》といふのであります。
日本《につぽん》の石器時代《せつきじだい》の遺物《いぶつ》を殘《のこ》した人間《にんげん》は、どういふ人種《じんしゆ》であつたかといふことについてはいろ/\議論《ぎろん》がありますが、この原史時代《げんしじだい》にはひつて金屬《きんぞく》の器物《きぶつ》を使《つか》つてゐた人間《にんげん》になりますと、今日《こんにち》のわれ/\と同《おな》じ日本人《につぽんじん》であつたことが疑《うたが》ひないのであります。さてこの時代《じだい》の日本人《につぽんじん》の殘《のこ》した遺跡《いせき》には、どんなものがあるかと申《まを》しますと、古《ふる》くから石《いし》や煉瓦《れんが》で家屋《かおく》を造《つく》つた外國《がいこく》などでは、家屋《かおく
前へ
次へ
全145ページ中90ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング