、クリート嶋《とう》にあつたギリシア以前《いぜん》の非常《ひじよう》に進《すゝ》んだ文明《ぶんめい》も、皆《みな》青銅《せいどう》の時代《じだい》に屬《ぞく》してゐることを忘《わす》れてはなりません。そしてこの青銅器《せいどうき》から鐵器《てつき》の時代《じだい》における文明《ぶんめい》の話《はなし》になりますと、皆《みな》その國々《くに/″\》によつて皆《みな》異《こと》なつた形《かたち》で現《あらは》れてをりまして、もう歴史以後《れきしいご》の時代《じだい》に入《い》りますので、それらの時代《じだい》に出來《でき》た品々《しな/″\》を悉《こと/″\》くこの博物館《はくぶつかん》に竝《なら》べることはとうてい出來《でき》ません。それはまた別《べつ》の博物館《はくぶつかん》に陳列《ちんれつ》してありますから、皆《みな》さんはそこに行《い》つて見《み》て下《くだ》さい。
それで、私共《わたしども》は、これから西洋《せいよう》やその他《た》外國《がいこく》のものはこれだけにして、日本《につぽん》で出《で》た石器時代《せつきじだい》からの古《ふる》い品物《しなもの》を見《み》に行《ゆ》くことにいたしませう。しかしちょっとお庭《には》へ出《で》て、私《わたし》はたばこ[#「たばこ」に傍点]を一《いつ》ぷくのみ、皆《みな》さんも一休《ひとやす》みといたしませう。
[#改丁]
第三、考古博物館の卷(下)
[#改丁]
一、日本先史時代室《につぽんせんしじだいしつ》
(イ) 日本《につぽん》の石器時代《せつきじだい》
さぁこれからは西洋《せいよう》の品物《しなもの》でなく、私《わたし》どもの生《うま》れた日本《につぽん》の國《くに》の古《ふる》い時代《じだい》の品物《しなもの》を見《み》、そのお話《はなし》をするのです。ところが今《いま》まで述《の》べましたような石器時代《せつきじだい》からだん/″\金屬器《きんぞくき》の時代《じだい》に、人類《じんるい》の進歩《しんぽ》して行《い》つた順序《じゆんじよ》は、日本《につぽん》においても西洋《せいよう》と同《おな》じようになつてゐるのです。けれども、初《はじ》めに話《はな》しました一《いち》ばん古《ふる》い舊石器時代《きゆうせつきじだい》といふ時代《じだい》は、日本《につぽん》にもあつたかも知《し》
前へ
次へ
全145ページ中57ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング