《おほ》きいものはどれほどあるかを想像《そう/″\》することが出來《でき》ませう。
またどるめん[#「どるめん」に傍点]といふ墓《はか》やめんひる[#「めんひる」に傍点]といふ立《た》て石《いし》などには、をり/\圓《まる》や三角《さんかく》だのゝ形《かたち》を石《いし》の上《うへ》に彫《ほ》りつけたのがあつたり、ぽつ/\と大《おほ》きなくぼみを彫《ほ》り竝《なら》べたものがあります。それは何《なに》か宗教上《しゆうきようじよう》の意味《いみ》の現《あらは》しであらうと思《おも》はれます。ヨーロッパの地中海《ちちゆうかい》にあるマルタ島《とう》の大《おほ》きな石《いし》の墓《はか》、あれはどるめん[#「どるめん」に傍点]がだん/\進歩《しんぽ》して複雜《ふくざつ》な型《かた》になつたもので、ずいぶん珍《めづら》しいものゝ一《ひと》つであります。石《いし》の上《うへ》にぽつ/\のくぼみが多《おほ》くつけてあるので有名《ゆうめい》であります。その他《た》巨石記念物《きよせききねんぶつ》といふものゝ中《うち》の風變《ふうがは》りのものは、やはり地中海《ちちゆうかい》のサルジニヤ島《とう》にあるねるげ[#「ねるげ」に傍点]といふもので、これは石《いし》を圓《まる》くつみ上《あ》げ根元《ねもと》は太《ふと》く、先《さき》ほど少《すこ》しづつ細《ほそ》くなつてゐる塔《とう》のようなもので、他《ほか》の地方《ちほう》には見《み》ることが出來《でき》ないものです。
(ニ) 金屬《きんぞく》の發見《はつけん》と使用《しよう》
人類《じんるい》は前《まへ》に述《の》べましたとほり、長《なが》い年月《としつき》、石《いし》をもつて器物《きぶつ》を造《つく》つて、金屬《きんぞく》を使用《しよう》することを知《し》らなかつたのでありますが、その間《あひだ》に自《おの》づと天然《てんねん》に石《いし》の間《あひだ》に混入《こんにゆう》したり、あるひは砂《すな》の中《なか》に轉《ころが》つてゐる金屬《きんぞく》などを知《し》り、遂《つひ》にはそれを使用《しよう》するようになつて來《き》ました。そしてそれらの金屬《きんぞく》をもつて造《つく》つた器物《きぶつ》の方《ほう》が、石《いし》で造《つく》つたものよりは工合《ぐあひ》のよいことを知《し》つてからは、だん/\石《いし》の代
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