《かは》りに金屬《きんぞく》で造《つく》るようになりました。さて金屬《きんぞく》の中《うち》で一番《いちばん》早《はや》く發見《はつけん》されたのはなんであるかと申《まを》しますと、金《きん》と銅《どう》と鐵《てつ》の三種《さんしゆ》であつたようであります。しかし金《きん》は綺麗《きれい》で裝飾《そうしよく》にはなりますが、質《しつ》が軟《やはら》かくて刃物《はもの》などにしては實際《じつさい》の役《やく》に立《た》ちません。それで銅《どう》と鐵《てつ》の二《ふた》つの中《うち》、いづれかゞ使用《しよう》されることになりましたが、果《はた》してどちらが先《さき》に使用《しよう》されたかについては今《いま》なほ議論《ぎろん》があります。一方《いつぽう》には鐵《てつ》の方《ほう》が地中《ちちゆう》から掘《ほ》り出《だ》すことが容易《ようい》でありますから、早《はや》くから使《つか》はれたとの説《せつ》がありますし、また一方《いつぽう》にはエヂプトのごく古《ふる》い時代《じだい》に、もう鐵《てつ》が發見《はつけん》されてゐたといふこともありますが、實際《じつさい》のところ今日《こんにち》遺《のこ》つてゐる種々《しゆ/″\》な器物《きぶつ》から考《かんが》へますと、銅《どう》と錫《すゞ》との合金《ごうきん》である青銅《せいどう》が、一番《いちばん》早《はや》く石《いし》に代《かは》つて廣《ひろ》く使用《しよう》されることになつたといふべきでありませう。
 それならば、その銅《どう》は最初《さいしよ》どこで發見《はつけん》されたかといふに、それはやはりはっきりわかりませんが、とにかくアジアの西方《せいほう》においてまづ盛《さか》んに使用《しよう》されたし、それが南《みなみ》ヨーロッパに入《い》り、遂《つひ》には中央《ちゆうおう》ヨーロッパから北《きた》ヨーロッパにだん/″\廣《ひろ》がつて行《い》つたといふことだけは確《たし》かにわかるのであります。この銅《どう》、あるひは青銅《せいどう》を使《つか》つた人間《にんげん》は、前《まへ》に申《まを》した新石器時代《しんせつきじだい》の人類《じんるい》とやはり同《おな》じ人種《じんしゆ》で、石《いし》で造《つく》つた斧《をの》のような器物《きぶつ》を、初《はじ》めはそれと同《おな》じ形《かたち》に金屬《きんぞく》をもつて造《つく》
前へ 次へ
全145ページ中54ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
浜田 青陵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング