h[#ここで横組み終わり]を書いた。生と死との神秘的な對立はいよいよ彼女にとつて大きな主題となつて來た。歐州大戰の起るや、彼女はユウゴオばりの幾多の詩によつて兵士たちを謳へた。次の詩集[#ここから横組み]“〔Les Forces E'ternelles〕”[#ここで横組み終わり](1921)はいまだ戰爭の思ひ出に活氣づけられてゐるが、彼女はやがて平生の主題に立ち返つて來てゐる。「わが心のうちに諍ひ合ふ二つのものあり、バッカスの巫女と尼と。」(〔Deux e^tres luttent dans mon coe&ur:〕 c'est la Bacchante avec la nonne.)一九二四年に第五詩集[#ここから横組み]“〔Poe`me de l'Amour〕”[#ここで横組み終わり]上梓。前の詩集とは見ちがへるほど簡潔な手法で、戀する女のなげかひを詠じた、連作風のものである。次の詩集、[#ここから横組み]“L'Honneur de Souffrir”[#ここで横組み終わり](1927)も、きはめて地味な、明晰な手法で、一友の死を契機として、死についての冥想を抒べたものである。「われは
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