ノワイユ伯爵夫人
堀辰雄
−−
【テキスト中に現れる記号について】
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)Ralouka[#uはブレーヴェ付き]
〔〕:アクセント分解された歐文をかこむ
(例)〔Gre'goire Bibesco〕
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://www.aozora.gr.jp/accent_separation.html
−−
ノワイユ伯爵夫人(Anna−Elisabeth Bassaraba de Brancovan, Comtesse Mathieu de Noailles)は一八七六年十一月十五日巴里に生れた。父は 〔Gre'goire Bibesco〕 公爵で、その希臘系の母方から Brancovan の名を繼いだ人である。母は Ralouka[#uはブレーヴェ付き] Musurus[#すべてのuはブレーヴェ付き] といひ、駐英土耳古大使をしてゐた Musurus[#すべてのuはブレーヴェ付き] Pashe の娘であつた。青みがかつた黒髮、蒼白い顏、大きな眼をした、小柄なアンナは、非常に
次へ
全7ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
堀 辰雄 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング