ろ》までは體質《たいしつ》至《いた》つて弱《よわ》く、頭痛《づつう》に惱《なや》まされ、胃《ゐ》を病《や》み、屡《しば/\》風邪《ふうじや》に犯《をか》され、絶《た》えず病《やまひ》の爲《ため》に苦《くるし》めり。且《かつ》性來《せいらい》記憶力《きおくりよく》に乏《とぼ》しき余《よ》は、此等《これら》の病症《びやうしやう》の爲《ため》に益《ます/\》其《その》※[#「冫+咸」、63−2]退《げんたい》するを感《かん》じ、治療法《ちれうはふ》に苦心《くしん》せる時《とき》、偶《たま/\》冷水浴《れいすゐよく》を爲《な》して神《かみ》に祷願《たうぐわん》せば必《かなら》ず功驗《こうけん》ある可《べ》しと告《つ》ぐる人《ひと》あり。其《その》言《げん》に從《したが》ひ、此《これ》を行《おこな》ひしも、冷水浴《れいすゐよく》を永續《えいぞく》する能《あた》はずして中止《ちゆうし》するに至《いた》れり。後《のち》或《ある》書《しよ》に感冐《かんばう》を豫防《よばう》するに冷水浴《れいすゐよく》の非常《ひじやう》に利益《りえき》ある由《よし》を見《み》、再《ふたゝ》び冷水浴《れいすゐよく》を行《
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