命の鍛錬
關寛

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)余《よ》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)三十五|年《ねん》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「冫+咸」、63−2]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)心身《しん/\》を
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      第一

余《よ》明治《めいぢ》三十五|年《ねん》春《はる》四|月《ぐわつ》、徳島《とくしま》を去《さ》り、北海道《ほくかいだう》に移住《いぢゆう》す。是《これ》より先《さ》き、四男《しなん》又一《またいち》をして、十勝國《とかちのくに》中川郡《なかがはごほり》釧路國《くしろのくに》足寄郡《あしよろごほり》に流《なが》るゝ斗滿川《とまむがは》の畔《ほとり》に牧塲《ぼくぢやう》を經營《けいえい》せしむ。明治《めいぢ》三十七|年《ねん》戰爭《せんさう》起《おこ》るや、又一《またいち》召集《せうしふ》せられ、故《ゆゑ》に余《よ》は代《かは》りて此《この》地
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