「おじさん、ありがと。おじさん、ありがとう。」
と、いくどもいくども頭を下げてお礼を言いました。
この可哀そうな仔犬がポールだったのです。それからミコちゃんとポールは大の仲好になりました。ポールは何時も、ミコちゃんのお家で幸福そうに遊んでいます。
それを見るとミコちゃんは、あの時ポールを救ってやって、ほんとうに良かったと、思うのでした。
底本:「定本北條民雄全集 上」創元ライブラリ、東京創元社
1996(平成8)年9月20日初版
入力:もりみつじゅんじ
校正:松永正敏
2002年5月17日作成
青空文庫作成ファイル:
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