明治の地獄
三遊亭円朝

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)一席《いつせき》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一人|行《ゆ》く

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地から1字上げ](拠酒井昇造速記)

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)ぢごく/\らく
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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 えゝ一席《いつせき》申上《まうしあ》げます、明治《めいぢ》の地獄《ぢごく》も新作と申《まう》す程《ほど》の事でもなく、円朝《ゑんてう》が先達《せんだつ》て箱根《はこね》に逗留中《とうりうちう》、宗蓮寺《そうれんじ》で地獄極楽《ぢごく/\らく》の絵《ゑ》を見まして、それから案《あん》じ附《つ》きましたお短《みじ》かい落語《おとしばなし》でございますが、まだ口慣《くちな》れませんからお聞苦《ききぐる》しうございませう。人間が死んで地獄《ぢごく》へ行《ゆ》くとか、善《ぜん》を為《な》したる者《もの》は極楽《ごくらく》へ昇天《しようてん》するとか、宗教《しうけう》の方《はう》では天国《
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