、お情交《なか》が好《い》いもんだから、何時《いつ》でも御一緒《ごいつしよ》で。岩「大層《たいそう》お忙《せわ》しさうで。婆「なに極楽《ごくらく》へ行《い》つて入《いら》つしやいましたが、近来《このごろ》極楽《ごくらく》も疲弊《ひへい》を仕《し》ましたから、勧化《くわんげ》をお頼《たの》まれで、其事《そのこと》で極楽《ごくらく》へ入《い》らしつたのでございませう。岩「極楽《ごくらく》の勧化《くわんげ》かえ、相変《あひかは》らず此方《こつち》へ来《き》てもお忙《いそ》がしい。婆「それに関口《せきぐち》さんと肥田《ひだ》さんは鉄道《てつだう》には懲《こ》りたと云《い》つて、何日《いつ》でもお馬車《ばしや》で。岩「何《なに》しろ奇態《きたい》なもので……。と云《い》つてゐる内《うち》に、慣《な》れないから足を踏外《ふみはづ》して三|途川《づのかは》へ逆《さか》トンボを打つてドブーリ飛込《とびこ》むと、岩「無無阿弥陀仏《なむあみだぶつ》。々々々《/\》々々々《/\》。女「実《じつ》に驚《おどろ》きました、彼《あ》んなお丈夫《ぢやうぶ》さまなお方《かた》が何《ど》うして御死去《おなくな》りになつ
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