の丈は二尺五寸しかないが、首は大人程ありまして、小さいたって彼《あ》の位小さい人はありますまい。形《なり》に応じて手足の節々も短かい。まるで子供のようであります。反物を一反買いますと、自分の着物に、半纒《はんてん》に、女房の前掛に、子供のちゃん/\が取れるというのでございます、三布蒲団《みのぶとん》を横に着て足の方へあんか[#「あんか」に傍点]を入れて、まだ二寸ばかりたれているというから、余程小さい男であります。割合に肥《ふと》って居て頭が大きいから、駈けると蹌《よろ》けて転覆《ひっくりかえ》る事がありますが、一寸《ちょっと》見ると写し画《え》の口上云い見たいで、なんだか化物屋敷へ出る一ツ目小僧の茶給仕のようでありますが、妙に気が利いて居て、なか/\発明な人であります。
重「へえ、お呼びなすったのは此方《こちら》でげすか」
 というを見ると二人は驚きました。
岡山「なんだ化物か、アヽ何んだ」
重「お呼びなすったから参《めえ》りました」
岡山「何んだ、エ何んだ」
重「エヘ、お手が鳴りましたから参《めえ》りました」
岡山「お手が鳴ったって、何んだ、ウン……亭主は居らんか、総体当家ではなんだ
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