などが斯うお神楽《かぐら》でもなさるように妙に欄干が付いて居りますねえ」
馬「えゝ、是からねえ盆過《ぼんすぎ》になると、近村《ちか》の者が湯治に参《めえ》りますので、四万の方へ行《い》くと銭もかゝって東京のお客様がえらいというので、大概《ていげい》山口へ来て這入《へえ》る、此処が廿年|前《さき》には繁昌したものだアね、今じゃア在のものばかりのお客しますからねえ」
由「驚いた、それじゃア大屋さんだ大屋さんで、馬方《むまかた》は恐入った……そう精出したら銀行へ預けきれめえが、金持だろうねえ、是から關善といううちまで八丁かえ」
馬「えゝ是から八丁は山道でがんす、關善まで送って、それから帰《けえ》るのでがんすが、御用があるなら關善から己《おら》の方までそう云って来れば、中の条の方へ出る用があるから、用を聞きに毎日|往《ゆ》きますから、入《い》る物があるなら四万で買うと高《たけ》えから、中の条で買えば砂糖でも酒でも何でも安いものがあるからねえ、買って来やんす、また退屈なら己方《おらほう》で蕎麦ひいて、又麦こがしも出来るからねえ私《わし》イ持って往きやすから、どうせ毎日往くだからねえ駄賃はいりやし
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