連《つな》がって居て、あの間にチョイ/\松が、どうも大きな盆裁でげす、あれから吾妻川の真中《まんなか》の所《とこ》へずうと一体に平坦《たいら》な岩が突出《つきだ》して居て[#「居て」は底本では「居で」]、彼処《あすこ》の上へずっとフランケットを敷いて、月の時に一猪口やったら宜うがしょう、なんぼ地税が出ねえたって、一杯に彼《あ》の大岩が押出している様子は好《よ》い景色でどうも……だけれども五町田の橋銭《はしぜに》の七厘は二《ふた》ツ嶽《だけ》より高いじゃアありませんか」
幸「だけれども、あのくらいの橋を架けるのだから、どの位の入費だか知れねえ、だが景色は段々離れる方が由さん、好いたって、実にどうもないねえ、有難い…女中さん早くしておくれよ……えゝ、これから四里八町というから」
由「私《わし》は馬《むま》をいたゞきたいが、馬に乗《のっか》って捉《つかま》ってヒョコ/\往《い》くなア好い心持で、馬をねえ……女中さん」
女「ヒエ」
由「馬を一匹、四万まで行《ゆ》くのだから帰り馬の安いのがあったら頼んでおくれ」
女「毎日《めえにち》何《なん》かえりも行ったり来たりして居りやすから、もう直《ね》が
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