た》う存《ぞん》じますつて、一|番《ばん》終《しまひ》に女房《にようばう》も宜《よろ》しくと云《い》ふんだよ。亭「エヘ/\、何《なん》だか忘れさうだな、もう一|遍《ぺん》云《い》つて呉《く》んねえな。妻「困るねえ、承《うけたま》はりますれば何《なに》か御邸《おやしき》から御拝領物《ごはいりやうもの》の儀《ぎ》に就《つ》きまして私共《わたくしども》までお赤飯《せきはん》を有難《ありがた》う存《ぞん》じます序《ついで》に女房《にようばう》も宜《よろ》しくてえんだよ。亭「え。妻「本当《ほんたう》に子供ぢやアなし、性《しやう》がないね、確《しつか》りおしよ。亭「ア痛《いて》え、何《なに》をするんだ。妻「余《あんま》り向脛《むかうずね》の毛が多過《おほすぎ》るから三|本《ぼん》位《ぐらゐ》抜《ぬ》いたつて宜《い》いや、痛いと思つたら些《ちつ》たア性《しやう》が附《つ》くだらう。亭「ア痛《いて》え。妻「痛いと思つたら、女房《にようばう》も宜《よろ》しくてえのを思出《おもひだ》すだらう。亭「うむ、ぢやア行《い》つて来《く》るよ。是《これ》から衣服《きもの》を着換《きかへ》て、奥《おく》のお医者《いし
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