じゃアぞ、己《おの》れ出家の身の上で賭博を為《す》るとは怪《け》しからん、えゝ何じゃア其様《そん》な穴塞ぎの金を私《わし》にを借《かり》るとは何ういう心得じゃア」
眞「それは重々《じゅう/\》悪いがな、あれから帰って庄吉の部屋で賭博して居りますと、其処《そこ》へ二番町の町会所から手が這入ったので」
永「それ見ろ、えらい事になった、寺へ手の這入るというは此の上もない恥な事じゃアないか、どゞゞ何うした」
眞「私《わし》も慌《あわ》てゝな庭の物置の中へ隠れまして、薪の間に身を潜めて居りますると、庄吉め本堂の縁《いん》の下へ逃げて這込んで見ると、先に一人隠れて居《え》る奴が、ちま/\と其処に身を潜めて寝《ねま》って居ります所へ、庄吉が其奴《そやつ》の帯へ一心に噛《かじ》り付いて居《え》る所へ、どか/\と御用聞《ごようきゝ》が這入《はえ》って来て、庄吉の帯を取ってずる/\と引出すと、庄吉が手を放せば宜《え》いに、手を放さぬで居《え》たから、先に這入《はえ》った奴と一緒に引ずり出されて来る、庄吉は直《すぐ》に縛られてしまい、又是は何者か顔を揚げいと髻《たぶさ》を取って引起すと若《も》し……此処《こ
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