坊が隠れていて、是は二十五人も手下の者が有るので、合力《ごうりょく》という名を附けて居廻《いまわ》りの豪家《ごうか》や寺院へ強談《ごうだん》に歩き、沢山な金を奪い取るので、何うもこりゃア水戸《みと》笠間《かさま》辺までも暴《あら》すから助けて置いては成らぬと云うので、城中の者が評議をした、ところが何うも八州は役に立たぬから早川様が押えようという事になって、就きましては凡《およ》そ二百人も人数《にんず》が押出しました押出して浅間山を十分に取巻いて見た所が、北條彦五郎は岩穴の中に住んでいる、その穴の入口が小さくて、中へ這入るとずっと広くて、其処《そこ》に家《うち》を拵えて住居《すまい》として居り、また筑波口の方にも小さい岩穴が有って、これから是れへ脱《ぬ》けるように成って居《い》るから、此方《こちら》の方を固めて居ても、此方の方から谷に下りて水を汲んだり、或《あるい》は百姓家で挽割《ひきわり》を窃《ぬす》み、米其の外《ほか》の食物を運んで隠れて居ります、さ、これでは成らぬと槍鉄砲を持って向った所が穴の中が斯《こ》う成ってゝ鉄砲|丸《だま》が通らぬから、何様《どん》な事をしてもいかぬ、所でも
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